フォーエバーヤング
ブリーダーズカップ・クラシックを勝った代表産駒。
リアルスティールは、勝つまでに少し時間がかかった馬だった。クラシックでは届ききらず、それでもドバイでG1をつかむ。父になってからは、フォーエバーヤングが日本調教馬として初めてブリーダーズカップ・クラシックを勝った。
リアルスティールの3歳春には、いつも強い相手がいた。皐月賞ではドゥラメンテ。菊花賞ではキタサンブラック。ディープインパクト産駒らしい芝中距離の素質は見えていたが、GIのゴール板だけが少し遠かった。
2016年のドバイターフ。リアルスティールはライアン・ムーア騎手を背に、海外G1を勝った。日本の芝で惜しい馬だったリアルスティールが、ドバイでG1馬になる。届かなかった時間が、別の国で報われたような勝利だった。
矢作芳人調教師は、ドバイターフ勝利後に喜びを語ったとnetkeibaで伝えられている。海外でG1を勝った意味を読むための言葉として置く。
父ディープインパクト、母父Storm Cat。母ラヴズオンリーミーは、のちにラヴズオンリーユーを送り出す名繁殖牝馬でもある。芝で走った父の奥に、海外やダートへ伸びる余地があった。
フォーエバーヤングは、リアルスティールの種牡馬像を大きく変えた。全日本2歳優駿、サウジダービー、UAEダービーを勝ち、2024年に東京大賞典、2025年にサウジカップを制した。そして2025年11月、日本調教馬として初めてブリーダーズカップ・クラシックを勝ち、2025年度JRA賞の年度代表馬に選ばれた。芝で世界を勝った父から、ダートで世界を勝つ産駒が出た。
ブリーダーズカップ・クラシックを勝った代表産駒。
芝中距離で力を見せる。
2歳マイル重賞を勝った。
ダート短距離で力を見せる。
集計年:2025年JRA成績(地方・海外は集計外)
2025年成績では、リアルスティール産駒は918走93勝、3着内226回。芝を中心にしながら、ダートにも勝ち鞍がある。
| 区分 | 出走 | 勝利 | 勝率 | 勝ち鞍の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 芝 | 453走 | 47勝 | 10.4% | 50.5% |
| ダート | 465走 | 46勝 | 9.9% | 49.5% |
| 距離帯 | 勝利 | 割合 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 短距離 | 19勝 | 20.4% | スピードの出方を見る入口。 |
| マイル前後 | 50勝 | 53.8% | もっとも厚く出やすいゾーン。 |
| 中距離 | 23勝 | 24.7% | クラシックや古馬中距離へつながる。 |
| 長距離 | 1勝 | 1.1% | 母系や馬体次第で広がる余地。 |
この種牡馬らしさは、芝中距離のディープインパクト産駒でありながら、産駒ではダートと海外へ太い入口を作っている。
リアルスティールは、現役時代に遠いゴール板を何度も見た馬だった。その馬がドバイでG1を勝ち、父になってからフォーエバーヤングを出した。芝で世界を勝った記憶は、産駒によるブリーダーズカップ・クラシック制覇へつながった。