リアルスティール、芝で世界を勝った父がダートの夢を出す

リアルスティールは、勝つまでに少し時間がかかった馬だった。クラシックでは届ききらず、それでもドバイでGIをつかむ。父になってからは、芝ではなくダートの世界へ夢が伸びた。

安田記念のリアルスティール
Real_Steel_Yasudakinen_2016.jpg / Nadaraikon / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
17戦4勝
ドバイターフ
毎日王冠
フォーエバーヤング

届きそうで届かなかった春

リアルスティールの3歳春には、いつも強い相手がいた。皐月賞ではドゥラメンテ。菊花賞ではキタサンブラック。ディープインパクト産駒らしい芝中距離の素質は見えていたが、GIのゴール板だけが少し遠かった。

リアルスティールの記録

ドバイで、ようやく扉が開いた

2016年のドバイターフ。リアルスティールはライアン・ムーア騎手を背に、海外GIを勝った。日本の芝で惜しい馬だったリアルスティールが、ドバイでGI馬になる。届かなかった時間が、別の国で報われたような勝利だった。

神戸新聞杯のリアルスティール
Real-Steel_IMG_6631r_R_20150927.JPG / Ogiyoshisan / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

関係者の言葉

矢作芳人調教師は、ドバイターフ勝利後に喜びを語ったとnetkeibaで伝えられている。海外でGIを勝った意味を読むための言葉として置く。

ディープとStorm Cat、その奥にある海外性

父ディープインパクト、母父Storm Cat。母ラヴズオンリーミーは、のちにラヴズオンリーユーを送り出す名繁殖牝馬でもある。芝で走った父の奥に、海外やダートへ伸びる余地があった。

フォーエバーヤングが開いた別の道

フォーエバーヤングは、リアルスティールの種牡馬像を大きく変えた。全日本2歳優駿、サウジダービー、UAEダービー、そして世界のダート戦線へ。芝で世界を勝った父から、ダートで世界を狙う産駒が出る。

矢作芳人調教師
Yoshito_Yahagi_20190407.jpg / Laitche / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

代表産駒に見えるリアルスティールらしさ

フォーエバーヤング

世界のダート戦線へ向かった代表産駒。

レーベンスティール

芝中距離で力を見せる。

オールパルフェ

2歳マイル重賞を勝った。

チカッパ

ダート短距離で力を見せる。

産駒成績

集計年:2025年JRA成績

2025年成績では、リアルスティール産駒は924走93勝、3着内226回。芝を中心にしながら、ダートにも勝ち鞍がある。

924走出走
93勝勝利
10.1%勝率
24.5%3着内率
芝 458走(49.6%)ダート 466走(50.4%)
短距離19勝
マイル前後50勝
中距離23勝
長距離1勝

馬場別に見る

区分出走勝利勝率勝ち鞍の割合
458走47勝10.3%50.5%
ダート466走46勝9.9%49.5%

勝ち鞍の距離分布

距離帯勝利割合読み方
短距離19勝20.4%スピードの出方を見る入口。
マイル前後50勝53.8%もっとも厚く出やすいゾーン。
中距離23勝24.7%クラシックや古馬中距離へつながる。
長距離1勝1.1%母系や馬体次第で広がる余地。

タイプで見る代表産駒

フォーエバーヤング
世界のダート戦線へ向かった代表産駒。
レーベンスティール
芝中距離で力を見せる。
オールパルフェ
2歳マイル重賞を勝った。
チカッパ
ダート短距離で力を見せる。

この種牡馬らしさは、芝中距離のディープインパクト産駒でありながら、産駒ではダートと海外へ太い入口を作っている。

受け継がれたもの

リアルスティールは、現役時代に遠いゴール板を何度も見た馬だった。その馬がドバイでGIを勝ち、父になってからフォーエバーヤングを出した。芝で世界を勝った記憶が、ダートで世界を狙う夢へ変わっている。

参考資料・画像クレジット

← 読み物一覧へ戻る