今週の一戦: 関屋記念(2026年7月26日)— 59キロと54キロ、658.7メートルの直線へ

59キロの復活馬エルトンバローズと、54キロの3歳馬サンダーストラック。ブエナオンダも交え、新潟外回りの直線へ入る位置を追う。

2013年スプリンターズステークスのロードカナロア
Lord Kanaloa Sprinters Stakes 2013(IMG1).jpg / Nadaraikon / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

6月21日のしらさぎステークスで、エルトンバローズは約2年8か月ぶりの勝利を挙げた。2023年の毎日王冠以来となる復活の先で待っていたのは、出走馬中ただ一頭の59キロ。前走から1キロ増えた負担重量で、今度は新潟の長い直線へ向かう。

同じゲートには、54キロの3歳牡馬サンダーストラックも入る。シンザン記念を勝ち、NHKマイルカップを走った春から、古馬との初対戦へ。59キロと54キロ。数字だけなら5キロの差だが、658.7メートルの直線では、二頭がそれぞれ背負ってきた時間まで並んで見える。

舞台は新潟・芝1600メートルの外回り、左回り。JRAのコースデータでは、外回りの直線は658.7メートル、高低差は2.2メートルある。関屋記念はサマーマイルシリーズの一戦で、負担重量は実績などをもとに決まるハンデ戦だ。15頭の中から、重さの両端にいる二頭と、前走でエルトンバローズと同じ58キロを背負ったブエナオンダを追う。

復活から5週間、エルトンバローズの59キロ

エルトンバローズは6歳牡馬。3歳だった2023年にラジオNIKKEI賞を勝ち、秋の毎日王冠では古馬を退けた。2024年のマイルチャンピオンシップでは2着。今年のしらさぎステークスを加え、重賞勝ちは三つになった。その履歴が、関屋記念の59キロへつながっている。

父はディープブリランテ。2012年の日本ダービーを勝った父は、東京の長い直線でフェノーメノの追撃をしのいだ。息子のエルトンバローズが重賞で積み上げてきたものは、瞬発力だけではない。1800メートルの毎日王冠を勝ち、1600メートルのGⅠで2着に入り、前走は阪神のマイル戦を58キロで勝った。距離や相手が変わっても、大きく崩れない期間を長く持っている。

前走のしらさぎステークスでは、4コーナーを7番手で回り、そこから先頭へ届いた。新潟の直線は阪神より長い。ただし長さがあるから、最後まで待てばよいとは限らない。59キロを背負ったエルトンバローズの位置が、直線の入口で最初の見る場所になる。J.コレット騎手が追い出す地点を、残り600メートル付近から見ておきたい。

54キロの3歳、サンダーストラック

サンダーストラックは、今年1月のシンザン記念で重賞初挑戦・初勝利を挙げた。春はチャーチルダウンズカップを経てNHKマイルカップへ進み、7着。今回は休養を挟み、古馬と初めて同じレースを走る。

3歳牡馬が関屋記念を勝てば30年ぶりになる。3歳馬全体では2018年に牝馬プリモシーンが勝っているため、若い世代に閉ざされたレースではない。それでも、歴戦の古馬とハンデ戦で向き合う今回、54キロという数字はサンダーストラックの年齢を端的に示す。最重量のエルトンバローズとは5キロ差だ。

父はロードカナロア。スプリンターズステークスと香港スプリントを連覇した父は、種牡馬になるとアーモンドアイやサートゥルナーリアを送り出し、産駒の距離を広げた。サンダーストラックも父の短距離王という肩書だけでは収まらず、1600メートルの重賞を勝っている。

NHKマイルカップでは4コーナーを5番手で通過した。今回は丸山元気騎手が騎乗する。古馬の59キロと3歳の54キロが画面に同時に入るのは、直線へ向くあたりだ。サンダーストラックが馬群の外へ進路を取る地点と、そのときのエルトンバローズとの前後関係を重ねて見る。二頭の位置が、5キロの数字をレースの形へ変える。

父ロードカナロアの現役時代と産駒の歩みは、こちらの記事で読める。→ ロードカナロアの記事

同じ58キロだった二頭、今度は1キロ差

ブエナオンダも、しらさぎステークスから関屋記念へ進む一頭だ。前走ではエルトンバローズと同じ58キロを背負い、4コーナー14番手から7着まで上がった。勝ったエルトンバローズは今回59キロ、ブエナオンダは58キロ。同じ重さで走った二頭の間に、今度は1キロの差がついた。

今年1月の京都金杯で重賞初勝利を挙げた。今回は初めての新潟遠征になる。JRAの出走馬情報が示すように、東京では勝利経験があり、左回り自体は初めてではない。京都の外回りで見せた差し脚を、さらに長い新潟の直線へ持ってくる。

父はリオンディーズ、母父はディープインパクト。父の母はシーザリオで、血統表には日本の芝で大きなレースを走った名が重なる。リオンディーズ自身は朝日杯フューチュリティステークスを勝ち、種牡馬としてはテーオーロイヤルなど、父とは異なる距離で強さを見せる産駒も出した。

しらさぎステークスの4コーナーでは、エルトンバローズが7番手、ブエナオンダが14番手だった。新潟の直線入口で二頭の間隔がどこまで縮まっているか、同じ画面でもう一度測る。

父リオンディーズとシーザリオから続く血の話は、こちらの記事にまとめている。→ リオンディーズの記事

直線の入口で、5キロを測る

7月26日、新潟7レースの発走は15時45分。馬群が外回りの4コーナーを抜けたら、59キロのエルトンバローズと54キロのサンダーストラックを探す。前走でエルトンバローズと同じ58キロだったブエナオンダの位置も、同じ画面で重ねたい。

直線の長さは658.7メートル。数字は出馬表に並んでいるだけだが、直線の入口では三頭の位置として見えてくる。最初の200メートルではなく、残り600メートルから画面を見ていたい。

参考資料・画像クレジット

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