レイデオロ、王道を歩いたダービー馬の血が形になる途中

レイデオロのダービーは、途中で景色が変わるレースだった。向正面でルメール騎手が動き、後方にいた馬が前へ出る。藤沢和雄調教師の悲願が、その動きの先にあった。

ジャパンカップのレイデオロ
Rey_de_Oro_Japan_Cup_2017.jpg / Nadaraikon / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
17戦7勝
日本ダービー
天皇賞秋
2017年最優秀3歳牡馬

ダービーの向正面で、位置が変わった

2017年の日本ダービー。向正面でクリストフ・ルメール騎手が動く。後方にいたレイデオロが、外を通って前へ出る。ダービーの長い2400メートルの途中で、景色が変わった。

レイデオロの記録

王道を、きちんと歩いた馬

レイデオロは派手な破天荒さで語られる馬ではない。日本ダービーを勝ち、古馬になって天皇賞秋を勝つ。2017年のジャパンカップではキタサンブラックと同じ舞台にいた。王道の芝中距離を、きちんと歩いた馬だ。

日本ダービーのレイデオロ
Rey_de_Oro_Tokyo_Yushun_2017(IMG1).jpg / Nadaraikon / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

関係者の言葉

デイリースポーツは、藤沢和雄調教師のダービー初制覇を悲願として伝えている。レイデオロのダービーを、人の時間と重ねて読むための補助線にする。

キングカメハメハとシンボリクリスエス

父はキングカメハメハ。母ラドラーダの父はシンボリクリスエス。芝中距離の王道を感じさせる血統だ。瞬間の切れだけではなく、レース全体を走り切る力。レイデオロ自身のダービーや天皇賞秋にも、その骨格が見える。

まだ評価が動いている種牡馬

レイデオロは、評価が固まりきった種牡馬ではない。サンライズアースは長めの距離で存在感を示し、トロヴァトーレはマイル寄りの重賞で力を見せた。2025年JRA種牡馬リーディング10位。血はまだ形になっている途中だ。

2017年ジャパンカップのシュヴァルグラン
Cheval_Grand_Japan_Cup_2017(IMG1).jpg / Nadaraikon / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

代表産駒に見えるレイデオロらしさ

サンライズアース

長めの距離で存在感を示す。

トロヴァトーレ

マイル寄りの重賞で名を上げた。

アドマイヤテラ

スタミナを感じさせる産駒。

マイユニバース

若い世代の広がりを読む候補。

産駒成績

集計年:2025年JRA成績

2025年成績では、レイデオロ産駒は770走69勝、3着内209回。芝の出走と勝利が中心で、芝での輪郭が濃い。

770走出走
69勝勝利
9.0%勝率
27.1%3着内率
芝 538走(69.9%)ダート 232走(30.1%)
短距離12勝
マイル前後24勝
中距離22勝
長距離11勝

馬場別に見る

区分出走勝利勝率勝ち鞍の割合
538走57勝10.6%82.6%
ダート232走12勝5.2%17.4%

勝ち鞍の距離分布

距離帯勝利割合読み方
短距離12勝17.4%スピードの出方を見る入口。
マイル前後24勝34.8%もっとも厚く出やすいゾーン。
中距離22勝31.9%クラシックや古馬中距離へつながる。
長距離11勝15.9%母系や馬体次第で広がる余地。

タイプで見る代表産駒

サンライズアース
長めの距離で存在感を示す。
トロヴァトーレ
マイル寄りの重賞で名を上げた。
アドマイヤテラ
スタミナを感じさせる産駒。
マイユニバース
若い世代の広がりを読む候補。

この種牡馬らしさは、芝中距離の王道を芯にしながら、産駒の成長とともに評価がまだ動いている。

受け継がれたもの

レイデオロの血は、まだ途中にある。ダービーの向正面で景色を変えた馬は、父になってからも急にすべてを決めてはいない。王道を歩いた馬の血が、少しずつ自分の道を探している。

参考資料・画像クレジット

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