サンライズアース
長めの距離で存在感を示す。
レイデオロのダービーは、途中で景色が変わるレースだった。向正面でルメール騎手が動き、後方にいた馬が前へ出る。藤沢和雄調教師の悲願が、その動きの先にあった。
2017年の日本ダービー。向正面でクリストフ・ルメール騎手が動く。後方にいたレイデオロが、外を通って前へ出る。ダービーの長い2400メートルの途中で、景色が変わった。
レイデオロは派手な破天荒さで語られる馬ではない。日本ダービーを勝ち、古馬になって天皇賞秋を勝つ。2017年のジャパンカップではキタサンブラックと同じ舞台にいた。王道の芝中距離を、きちんと歩いた馬だ。
デイリースポーツは、藤沢和雄調教師のダービー初制覇を悲願として伝えている。レイデオロのダービーを、人の時間と重ねて読むための補助線にする。
父はキングカメハメハ。母ラドラーダの父はシンボリクリスエス。芝中距離の王道を感じさせる血統だ。瞬間の切れだけではなく、レース全体を走り切る力。レイデオロ自身のダービーや天皇賞秋にも、その骨格が見える。
レイデオロは、評価が固まりきった種牡馬ではない。サンライズアースは長めの距離で存在感を示し、トロヴァトーレはマイル寄りの重賞で力を見せた。2025年JRA種牡馬リーディング10位。血はまだ形になっている途中だ。
長めの距離で存在感を示す。
マイル寄りの重賞で名を上げた。
スタミナを感じさせる産駒。
若い世代の広がりを読む候補。
集計年:2025年JRA成績
2025年成績では、レイデオロ産駒は770走69勝、3着内209回。芝の出走と勝利が中心で、芝での輪郭が濃い。
| 区分 | 出走 | 勝利 | 勝率 | 勝ち鞍の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 芝 | 538走 | 57勝 | 10.6% | 82.6% |
| ダート | 232走 | 12勝 | 5.2% | 17.4% |
| 距離帯 | 勝利 | 割合 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 短距離 | 12勝 | 17.4% | スピードの出方を見る入口。 |
| マイル前後 | 24勝 | 34.8% | もっとも厚く出やすいゾーン。 |
| 中距離 | 22勝 | 31.9% | クラシックや古馬中距離へつながる。 |
| 長距離 | 11勝 | 15.9% | 母系や馬体次第で広がる余地。 |
この種牡馬らしさは、芝中距離の王道を芯にしながら、産駒の成長とともに評価がまだ動いている。
レイデオロの血は、まだ途中にある。ダービーの向正面で景色を変えた馬は、父になってからも急にすべてを決めてはいない。王道を歩いた馬の血が、少しずつ自分の道を探している。