ブリックスアンドモルタル、アメリカ芝王者が日本で組み直す血

アメリカの芝で、最後まで負けなかった一年がある。ブリックスアンドモルタルは、その硬い勝負根性を日本の血統地図へ持ち込んだ。

ブリックスアンドモルタルがブリーダーズカップターフを勝ったサンタアニタパーク
Santa_Anita_Park_(USA).jpg / Lisa Andres / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
13戦11勝
BCターフ
2019年米年度代表馬
2025年JRA種牡馬15位

硬い名前の馬が、しなやかに勝ち続けた

ブリックスアンドモルタル。名前は硬い。けれど走りは、ただ力任せではなかった。2019年、アメリカの芝で勝ち続け、最後はサンタアニタのブリーダーズカップターフまで取り切った。

故障で長く休んだあと、戻ってから負けない。これは簡単な物語ではない。体を作り直し、距離を延ばし、相手が強くなっても最後に前へ出る。米年度代表馬という肩書きは、その一年の重さをよく表している。

Giant's Causewayの血を日本へ

父Giant's Causewayは、欧米で強い影響を残した種牡馬だ。Storm Catの速さを持ちながら、芝でもダートでも底力を伝えた。ブリックスアンドモルタルは、その血を日本へ持ち込んだ。

日本の繁殖牝馬にはサンデーサイレンスの血が深く入っている。だからこそ、こういう異系の芝王者には意味がある。血を薄めるためではなく、新しい噛み合わせを作るためにいる。

ブリックスアンドモルタルの記録

サンタアニタで完成した一年

2019年のブリーダーズカップターフは、ブリックスアンドモルタルにとって一年の締めくくりだった。ペガサスワールドカップターフから始まり、G1を重ね、最後に世界の芝中距離馬が集まる舞台で勝ち切る。

あの一年の価値は、負けなかったことだけではない。復帰後に距離を延ばし、相手を上げ、それでも最後に届いたことだ。日本で種牡馬になった今も、彼の価値の根はあのアメリカ芝の大舞台にある。

この馬を読むなら

ブリックスアンドモルタルの記事では、輸入種牡馬という言葉だけで片づけない。米芝王者が日本に来た、では足りない。どんな一年を勝ち切った馬なのか、どんな血を持ち込んだのかが大事だ。

2025年のJRA種牡馬ランキングでは15位。日本での答えはまだ途中にある。だからこそ、サンデー系の厚い土壌に、アメリカ芝王者の血がどう根を張るかを見ていきたい。

2025年の種牡馬成績

集計年: 2025年JRA種牡馬リーディング

ブリックスアンドモルタルは2025年JRA種牡馬リーディングで15位。総賞金は108,872万円。 順位そのものより、どの舞台で産駒が名前を呼ばれているかを見ると、この父の輪郭が見えてくる。

15位 JRA種牡馬
108,872万円 総賞金
米年度代表馬 入口
芝の異系血統 読みどころ

参考資料・画像クレジット

← 読み物一覧へ戻る