逃げた前年覇者を、最後にクビ差で捉えた
晴れ、良馬場。ボナンザが出走取消となり、9頭で争われた。3番サンライズアムールが3コーナーと4コーナーを先頭で通過し、9番アンズアメは両コーナーを5番手で回った。
川田将雅騎手は岩手競馬の公式コメントで、前へ行く馬を行かせ、アンズアメのリズムを取ることを優先したと振り返っている。直線で先頭との差を詰めるまでには時間を要したが、ゴールまでに捉えることを期待していたという。
アンズアメの上がり3ハロンは33秒6。逃げたサンライズアムールの34秒1を0秒5上回り、同じ1分9秒7でゴールした2頭の着差はクビだった。3着クロジシジョーは1分10秒3で、2着から4馬身差。確定した上位3頭はすべてJRA所属馬だった。
5月から3戦3勝
アンズアメは5月24日、京都ダート1200メートルの高瀬川ステークス(3勝クラス)を1分10秒5で勝った。続く6月7日の阪神・水無月ステークス(オープン)も、稍重のダート1200メートルを1分10秒3で優勝。盛岡で距離は同じ1200メートル、馬場は良に替わり、1分9秒7まで時計を縮めた。
NARが掲載する全競走履歴では、クラスターカップ以前に重賞への出走はない。条件クラス、オープン、JpnIIIを3戦続けて勝ち、最初の重賞で初タイトルを得た。
ドレフォン産駒の4歳牝馬
アンズアメは2022年3月29日生まれの鹿毛。父はドレフォン、母はホウライマツリ、母の父はエンパイアメーカー。北海道新冠郡新冠町のハクレイファームで生産された。今回は52キロを背負い、大外の8枠9番から勝利した。
2着サンライズアムールは前年のクラスターカップ覇者で、その後のJBCスプリントで3着に入っていた。アンズアメは連覇を狙った前年覇者を差し切り、同じ盛岡1200メートルのタイトルを引き継いだ。
次走は疲れを取ってから検討
高柳大輔調教師は岩手競馬の公式コメントで、外枠でも内のスタートが良い馬を見ながら進められ、展開はちょうど良かったと説明した。クラスターカップを目標にしてきたため、次走は疲れを取ってから考えるとしている。
アンズアメの次走は、優勝時点では示されていない。3連勝と重賞初制覇までが、8月11日の公式記録として確定した現在地になる。